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ウィーンが導いた邂逅:オペレッタ「ジュディッタ」

Updated: Sep 16

百合子のソプラノ・リサイタル演目より、まずはレハール作曲による音楽喜劇「ジュディッタ」をご紹介いたします!


ウィーン国立歌劇場ホワイエにて幕間も魅了される
ウィーン国立歌劇場ホワイエにて(2015年12月撮影)

作曲家レハールのエッセンス

レハールはハンガリーに生まれ、シュトラウス一家に続いてウィンナーワルツ・ブームを牽引した作曲家です。ポートレート写真のダンディな風貌のイメージを裏切らず、華がある音楽で酔わせてくれます。百合子はレハールの作品に触れると、ワインが飲みたくなります。


移り気に魅了する華

私たちを陶酔させてくれるレハールが、最後の舞台作品としてリリースしたのが「ジュディッタ」です。初演を迎えたのはウィーン国立歌劇場にて-レハールの悲願かなったり。壮麗な造りのため、館内を散策していると、様々な装飾に目移りしてフワフワした心地になってしまうオペラハウス。移り気に男性を魅了する「壇上の華」として描かれるジュディッタ役のイメージにぴったり!


ジュディッタのアリア「くちづけより熱く」との邂逅

ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団によるジルベスターコンサート内で、本曲が披露された際に大変魅せられ、百合子はこの曲が大好きになりました。


名字から察するに、歌い手は韓国系の女性でしょうか。しっとりとした間合いのとりかた、舞台から退出する際のお辞儀に至るまで、大人の女性として素敵な雰囲気を漂わせていたのが忘れられません。


楽友協会「黄金の間」にてジルベスターコンサートの鑑賞を終えて
楽友協会「黄金の間」にて(2015年12月撮影)

百合子がオペラ歌手の表情まで鮮明に覚えているコンサートは、後にも先にも、これだけかもしれません。年末のウィーンの雰囲気もあいまって、今でも大切な思い出のひとつです。


それから2016年にかけて、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団によるニューイヤーコンサートや、ドイツのオペラ座で開催されたエイズに関するチャリティー・ガラコンサート等の機会を得て、二度、三度と本曲を生鑑賞できました。


何度も耳にするうちに「私もいつかこの曲が似合うようになったら・・」との思いが、自分でも気づかないくらいに自然と、徐々にふくらんでまいりました。百合子によるジュディッタのストーリー解釈については、また別の記事で紹介させていただきますね!


(記事公開日:2021年2月14日、無断転載不可)


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